2017年03月16日

多様化する葬儀・告別式の在り方

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

少子高齢化の影響は、様々な分野に及んでいるようです。その最たる例が、葬儀・告別式の在り方ではないでしょうか。従来のような葬儀・告別式の形をとらずに、お別れの会を行う故人や遺族が増えています。喪服での参列という形を選択せずに、平服での参列を呼び掛けています。香典や供花などを辞退するケースも多く、変化する葬式のモデルケースと言えるのではないでしょうか。とりわけ多いのが、地方においての形ではないでしょうか。

跡継ぎが都会に出てしまい、家を空けている場合があります。香典や供花を受け取ってしまうと、お返しが出来ないことが起きてしまうからです。付き合いが希薄になってしまったようですが、少子高齢化の時代の流れと言えるのではないでしょうか。お別れの会の雰囲気としては、お葬式に比べるとアットホームで明るい式場になっています。故人の好きな音楽が流れていることがありますし、仮にお酒が好きな故人であれば献杯をすることもあります。

悲しみに包まれることもある葬儀・告別式ですが、明るく送り出すスタイルも批判されるべきものではありません。宗派や地域によっても異なりますし、選択肢が増えることは素晴らしいことではないでしょうか。高齢者が増えることは、すなわち多死社会であることを意味しています。自らの最期に関して考えておくことは大切ですし、葬儀社が定期的に開催している見学会に足を運ぶのもお勧めです。有事に備えておくことが、素敵な最期を迎える最善の方法です。