お葬式、お通夜、お別れの会などには、決まりきった形式はありません。しかし、お葬式などの催しほど規律やマナーが大切であるという見方もあります。そのため、お葬式に関する基本書やノウハウ本、レクチャービデオなどは沢山あります。葬儀は日本国民の多くの方が経験するものですが、普段から常に心構えができていたり、知識を常に身につけているという方は少ないです。そのため、急に葬儀に参列する時、もしくは喪主として全体の統括する役目を担うことになったときに、マナーに関して無知であって困惑するという方も少なくないでしょう。
葬儀を執り行う上で、供花はとても重要な存在です。お悔やみの気持ちや故人を偲ぶ気持ちを表すとともに、式場や祭壇の装飾効果もあります。葬儀へ参列する機会は、前触れもなく突然やってきます。いざという時に戸惑うことがないよう、正しい知識を身に付けておくことは決して無駄にはならないでしょう。葬儀の中で使用される花には、供花、献花、枕花の3つの種類があります。供花は式場や祭壇に供えられる花、献花は参列したひとりひとりが1本ずつ祭壇へ供える花、枕花は近親者が故人の枕元へ供える花のことです。
最近は家族と親戚、親しい友人などだけで行う家族葬を選択する人が増えています。また、特に都市部においては、お通夜も告別式も行わず火葬のみを行う直葬を行う人も多くいるようです。これらの形を選択した場合、参列したくてもできない人も増えてしまうことになります。そのため、これらの葬儀を行う際には、そのことをお葬式に行くつもりでも行くことができない人たちにきちんと知らせて理解をしてもらう必要があります。家族葬を行う場合には、前もってその旨を伝えることが必要で、それを伝え聞いた人は、家族の意向を理解してあげなくてはなりません。
お葬式、お通夜、告別式など、人が亡くなった際に行う儀式はいくつかあります。お通夜などは急な事態ですから、友人知人や恩師の方がなくなった際には、出席が難しいという方も少なくないでしょう。しかし、告別式、お別れの会は、お亡くなりになってから幾日か経ってから行うことが通例です。余裕を持って、スケジュールを調整して出席することも可能だという方が多いです。しかし、海外にビジネスで出ていたり、都合によりどうしても出席できないというかもいます。
少子高齢化の影響は、様々な分野に及んでいるようです。その最たる例が、葬儀・告別式の在り方ではないでしょうか。従来のような葬儀・告別式の形をとらずに、お別れの会を行う故人や遺族が増えています。喪服での参列という形を選択せずに、平服での参列を呼び掛けています。香典や供花などを辞退するケースも多く、変化する葬式のモデルケースと言えるのではないでしょうか。とりわけ多いのが、地方においての形ではないでしょうか。